スナフキン7周年を迎えて。
― そして、これからの話 ―
10月のスナフキン7周年イベント、無事に終えることができました。
ご来店くださった皆さま、本当にありがとうございました。
7年という年月を経て、いよいよ8年目に突入します。
この節目のタイミングで、僕はずっと考えていました。
「ここからこの店をどう続けていくのか」「どう変えていくべきなのか」。
今日は、その正直な気持ちを残しておこうと思います。
■ 実は「閉店」を考えていました
正直に言うと、7周年イベントが終わってから、
2025年の年内をもってスナフキンを閉店する――
そんな決断をしていました。
理由はいくつかあります。
まず、コロナ以降、なかなか売上が戻らなかったこと。
そして、地方の夜の飲食業が今後さらに厳しくなるだろうという予感。
加えて、10月からの物価上昇。
飲食業に限らず、多くの事業者が厳しい状況に立たされています。
そんな中で「自分の店がどう生き残れるのか」を
日々、考え続けていました。
■ “守る”ではなく“成長させたい”
お店を続けるということは、単に“守る”ことではなく、
“成長させること”だと僕は思っています。
もちろん、守るだけならできないこともない。
でも、それは僕が本当に描いている
「将来の夢」や「目標のビジョン」とは少し違う。
数字が上がらないままズルズル続けるのは
ビジネス的にも良くないと感じていました。
そこで新しい挑戦を決め、
来年の春に新事業を立ち上げる計画を進めていました。
ただし、その新事業は僕一人の判断では進められないもので、
タイミングの問題もあり、結果的に“見送り”となりました。
■ 予定していたすべてが白紙に
春からの新事業がなくなったことで、
お店を辞める理由そのものが再び宙ぶらりんになりました。
店舗の貸し出しを希望してくれていた方々もいましたが、
一度すべて保留に。
そこから再び、
「このお店は自分にとって何なのか」
「本当にやり切ったのか」
という問いと向き合いました。
■ まだやり残したことがある
考えに考えた結果、気づいたんです。
僕にはまだ、スナフキンで挑戦したいことが残っている。
それがすぐに売上や満足度につながるかどうかは分かりません。
でも、“やり切っていない”ままで閉めるのは、
きっと後悔するだろうと感じました。
そう思ったとき、不思議と気持ちが前を向きました。
10月は本当に悩みの多い月でしたが、
いろんな人と話し、自分とも向き合い、
最終的に「もう一度頑張ってみよう」と決意しました。
■ 11月から、もう一度スタートします
というわけで――
スナフキンは閉店しません。
11月からは心機一転、
お店をどう楽しくしていくか、
お客様にどう喜んでもらえるかに集中して
また走り出します。
個人でお店をやっていると、
誰もがこうした“人間ドラマ”を抱えているのかもしれません。
悩みながらも、それでも続ける。
それが「小さなお店をやる」ということなんだと思います。
これから何か事業を始めたい人、
挑戦を考えている人にとって、
少しでも参考になれば嬉しいです。
今日も張り切って営業します。
それではまた。
